自己乳化製剤の原理と技術概要

自己乳化製剤(Self-Emulsifying Drug Delivery Systems, SEDDS)は、油、界面活性剤、補助界面活性剤(または補助溶媒)、および薬物からなる等方性の油状製剤です。これらの製剤は、経口投与後に消化管内の水分と混合されることで、迅速にエマルションを形成します。特に、自己微乳化製剤(Self-Microemulsifying Drug Delivery Systems, SMEDDS)は、非常に小さな液滴を形成し、光の散乱が減少するため澄明なエマルションとなります。

自己乳化製剤の利点

自己乳化製剤の主な利点は以下の通りです。

 

  • 経口バイオアベイラビリティの向上:難溶性薬物の吸収を通常のソフトカプセル技術以上に促進する可能性があり、バイオアベイラビリティの向上が見込まれます。
  • 吸収動態の安定化 :消化管内での溶解律速性を回避し、安定した血漿中薬物濃度を維持できます。

自己乳化製剤の試作検討・処方設計

自己乳化製剤の試作検討・処方設計では、APIの特性のうちBCS、LogP、極性の情報をもとに処方設計を提案します。

 

自己乳化技術のイメージ

カプセル溶剤の崩壊→マイクロエマルジョン形成→難溶性薬物:難水溶性薬物を油相に溶解。難透過性薬物:消化管に触れる表面積アップ、胆汁酸との相互作用によるミセル形成、さらに使用する溶剤を工夫することでリンパ系を通じた九州による肝初回通過を回避。 体内の吸収性を促進。
カプセル溶剤の崩壊→マイクロエマルジョン形成→難溶性薬物:難水溶性薬物を油相に溶解。難透過性薬物:消化管に触れる表面積アップ、胆汁酸との相互作用によるミセル形成、さらに使用する溶剤を工夫することでリンパ系を通じた九州による肝初回通過を回避。 体内の吸収性を促進。

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