ソフトカプセル(軟カプセル)の活用方法
ソフトカプセル(軟カプセル)の活用方法
高薬理活性医薬品への対応や主薬の吸収性、安定性などに課題がある場合、ソフトカプセル技術を活用することで解決する可能性があります。例えば、酸素に対する安定性に課題のある成分をソフトカプセルに封入した場合、安定性が向上します。(図1)
また、治験に関して、人体への薬物の吸収性の向上や投与に向けたハンドリングについて解決策を提供できます。(図2・3)
図1:安定性の向上

図2:吸収性


また、製品としては、一般的にイメージされる以上に服薬利便性に優れています。消費者にホームユーステストとして服薬していいただいたアンケートの結果、錠剤と比較しても使用以降で遜色ない結果でした。また、味のマスキング効果について、食用油を液体とカプセル封入で比較した結果、苦みの抑制が示される結果となりました。
服用時の苦みは服薬の利便性に影響し、ひいては服薬コンプライアンス・治療効果に影響を及ぼします。
特に小児を対象とする治療では、薬剤の味(苦み)・ざらざらする口当たりが原因で、服薬を嫌がられることを経験する保護者も多く
ソフトカプセルによるマスキングが有用であると考えています。※1 ※2
※1 医薬品臨床使用時に生じる不快な味・においの改善方法に関する研究
https://mukogawa.repo.nii.ac.jp/record/885/files/ThesisO62_S1.pdf
※2 在宅薬学 2022;9:28-35


試作及び治験薬製造設備
当社では少量開発用設備を活用することで、開発初期の段階から、速やかに実生産品に近い特性をもつ製剤を提供できます。また、高薬理活性薬品や薬理活性・毒性が明確でない薬物にも速やかに対応できます。少量開発用設備では、数百~数千カプセル単位での製品供給が可能であり、開発初期の段階でのご要望に対応します。
さらに、ソフトカプセルは、生産スケールの変更による製造条件、工程パラメーター、製品品質への影響が小さい特長があり、実生産まで一貫した検討が可能になります。